「腐女子」の刻印は消えない

最古に属する部類だと思います。数十年!ぶりに甦った「萌え」にびっくりしたので、とりあえず自分のために分析した事を置きます

2020-01-01から1年間の記事一覧

「傷つける(つけられる)」という言葉の欺瞞について

以前から薄っすら引っかかってはいたが、ある舞台の台詞でそれが明確な疑問の形をとった。 「傷つけたくない」という言葉が意味するところは何か? これを考えるとき「傷つける」という行為の向う側にいる相手からみてみると分かりやすい。 「傷つけられた」…

音楽のちから

ジャンルを問わず音楽が好き。 何を聴くかはその日の波長による。 ぴったりの音がくると、からだや気持ちのこわばりがするっと緩んでとけていく。 音楽は、考える前に気持ちを動かす。 (身体もだけど) 本を読んでも、映画やお芝居をみても、感動するのは考…

コミュ力またはコミュ障

昨今コミュニケーション能力といった時、その高低は当意即妙な受け答えができるとか、察っしがいいとかそういったことではなくて、 もうコミュニケーションに対する意欲と頻度のことでいいんじゃないかと思う。 コミュニケーションとは先ず、テニスでもバレ…

女性とか男性とか

女性だから、とか男性だから、という区分で何かが語られるとき、私は定義が雑だなと感じる。 その区分で語られる女性像、男性像のどちらにも自分が含まれないからだし、肉体の性別すらグラデーションである以上、社会的な性別など「とある一部分」しか掬えな…

ちりぬべき ときしりてこそ...

ツイッターで、2.5次元は男性に占有されてたビジネスだ、と呟いた。 そのあとで、消費者である女性が女性をのぞまないなら、もっと大きな問題だ、と考え、そしてはたとあることを忘れていたのに気が付いた。 まず、女性が女性を望まないかもしれない理由につ…

物語の効用

物語は自分の問の答えを求めに行くものだと思っている。 そういう意味で「ハイキュー!!」には、 成長し、成熟し、自分の足で立つことが、人生をよく生きるためのあり方だ、と確認しにいったようなところがある。 誰も病まず、依存せず、壊れない。 昨今め…

「舞台 刀剣乱舞」のおもしろさ

「刀剣乱舞」という名前しか知らずに、5月の無料配信を観た。 舞台設定も、登場人物の名前もわからずに観るのだから、そこで何が起こっているのか、推測するだけで精一杯だった。 最初に引っかかったのは「主命とあらば」という言葉だった。 時期が時期で、…

そもそも議論とは

議論とは相手を黙らせるためにすることではない。 かみ合わない点をあぶり出し、落としどころを探るためにする。 だから当たり前のようにネットとは相性が悪いね。 Twitterは情報の取集と拡散には向いているけど、短文細切れで何をかいわんやだし、 ブログも…

自己肯定感ってなによ

友人と何度も遡上に乗せて話し合っている。 最終的に自分を助けることができるかできないか、 助かると思えるか、思えないか、は自己肯定感の強弱に関わっているようだが、「自己肯定感」の強弱は生来のものなのか、後天的なものに由来するのか。 器質的には…

受け身ってしんどい

たいしたことじゃないです。 ただ座って講義を聞くのってつらいのよ、という話し。 課題の本を読むのも同じで、自分で選んだ本は猛烈なスピードで読めるだけに遅々として進まぬページにいらいらして、本を閉じては歩き回ってしまう。 そういう性質が分かって…

そこにいるだけで怖い

もうだいぶ前になるが、私の友人は、私の目の前で子どものクラスのお母さんから 「あなたが側にいるだけで怖いんです!」 と言われたことがある。 二人して面食らって、 相手より自分が弱いと思ったら何をいってもいいのか? と首を傾げたものである。 この…

スペックをみきわめる

今、Choose LIfe Projectの「#検察庁法改正案の強行採決に反対します」の5月15日の配信をみながら、映画「タゴール・ソングス」に触発されてちょこっとインドのことを調べていた。 イヤホン2本で、左右で交互に違うものを聴いていたら疲れてしまったので…

スムーズなのはいいことなの?

あった! 頭の隅に引っかかっており、どこかでちゃんと読んだ気がすると思って探しました。 ブログ「シロクマの屑籠」のシロクマ氏の文章を引用させていただきます。 コミュニケーションに際して、ノイズを避けること・フォローやブロックやアカウントを使い…

「かがみの孤城」

人は、そこにあるけれど語れないことを物語にしてきた。 心臓を貫かれて 作者:マイケル ギルモア 発売日: 1996/10/10 メディア: 単行本 マイケル・ギルモアの「心臓を貫かれて」を読んだとき、 初めてその仕組を体感した。 この手法は山岸凉子もよく使ってい…

ハイステ「飛翔」

配信で「飛翔」を観てる。 初めて。 細かく面白くて、呟きたくなる。 原作の、アニメ化、映画化、ドラマ化、舞台化は、まず解釈のおもしろさがある。 最近は、かなり原作に忠実でその余地がないものが多い中、もしかしたら舞台が一番斬新かもしれない。 配役…

一党独裁のひずみ

#安倍やめろ、のハッシュタッグが回ってきて、50万件でトレンド入りしたのに昼頃消えた。 おかしな情報操作もぞっとするけど、 そもそも首相への退陣要求がハッシュタグぐらいでしかできないのは何故か。 答えは簡単。 与党連合が過半数を越えているから。 …

育ちのかべ

友人からお返事が来た。 大事な論点がたくさん降ってくるので、取りこぼさをないようにしたいんだけど、前回のテーマをついで、 ここにお返事をする。 今、子を持つ身となった私達が 前世代がそうだったから 親に認めてもらえなかったから それを理由に いつ…

ひとりで悩まない

友人がとってもだいじなことをブログにかいてくれたので引用する。 どうしたら 幸せな人が増えるのか というか幸せとは何か そうしたごく個人的な事柄や 心理的、哲学的なことを考えていくと 必ず社会全体の歴史や仕組みに繋がっていく どうやって社会とは成…

ウィルスってなあに

SARS-Cov-2(ウィルス名)のおかげでウィルスという単語が飛び交っているけれど、そもそもウィルスってなんなの? わたしは、そもそも何なの?っていうこと、つまり「定義」をしない論は無意味だと考えている。 何かについて議論するなら基礎知識が要るよな…

毒親ってなに?

母子関係のことについてもちょっと書いておく。 そもそものきっかけになったのは、娘が私を咎めに来たことなんだけど、 あのときどうしてそれがひどく引っかかったのかといえば、 娘の物言いが母にそっくりだったから。 高校時代、まだ電話はコードレスじゃ…

恋愛はなにを取引しているか

さっきの続き。 もとにしている本はこれ。 日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎文庫) 作者:湯山玲子,二村ヒトシ 発売日: 2020/02/06 メディア: Kindle版 対談されている湯山玲子さんは文化系女子のサラブレッドみたいな方で、二村ヒトシさ…

アセクシャルとホルモン

このあいだ、萌えとホルモンの関係について書いたばかりだけれど、 ブログを見てくれた職場の先輩が超絶面白い本を貸してくれたのでそれについて。 お借りした本はこれ ↓ 日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎文庫) 作者:湯山玲子,二村ヒト…

娘は何を求めているのか

(承前) きっかけは、 夜、自室でイヤホンを入れて踊りまくっていたところを娘に咎められ、 「楽しそうな人に我慢できない人イヤ!いい歳してなにしてんの、とかウルサイ!!」 と、私が友人のLINEに吠えたことだった。 この先はLINEのやりとりを抜き出して…

母子関係とトラウマ

友人とお喋りを堪能して、そのなかからある企画が立ち上がった。 私の母子関係を言語化することで、何かの学びが得られるのでは無いか、というものだ。 とりあえず、わたしはあまり編集せずに思いつた順に「母子関係」のカテゴリに素材を放り込む。 それに対…

死ぬのはこわくない

さっきTwitterにつぶやいて、自分の中でももうちょっと言語化してみたいのでここに書く。 この瞬間に死んでも後悔はない。 それは、やりたいことが無いとか、家族友人に未練がないとか、そういうことでは全くない。 やりたいことはもりもりあるし、人間関係…

萌えとホルモン

ここに書いていいものか少し迷ったけど、 記録のために残しておく。 いまじつはプレ更年期で頻回生理が起きている。 これは、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が少なくなったことで、脳が卵巣を刺激するために起こるらしい。 頻回生理が始まったのと沼落…

解釈の更新

自分の中でおもしろいなーと思ったのは、 SSを書き始めてから影山君の印象が変わったことだ。 最初の印象は、上から目線でいけ好かないやつ。 でも、書くためには読解が必要な訳だけれど、 回を重ねるごとに、かわいい人なんだな、と思うようになった。 ええ…

悪意とは

いまだかつて思春期の娘ほど、 質も量も圧倒的な罵詈雑言をひねりだし、ぶつけてきた人はいない。 いまでも時々、不快にさせることだけを意図した言葉を叩きつけてくることがある。 それでもこれだけ間近で観察しているとおもしろいことがわかる。 私に悪意…

作業スペース

異動先で勤務を開始した途端、在宅勤務が入って時間がない!せいで、 結構ずっと仕事のことを考えている。 部屋に入った瞬間から一秒も無駄にできないので、 段取りを唱えつづけているといったらいいか。 (作業を始めると最終的にはすごいひとりごとをいい…

本を読んでいるのか

仕事柄、 「本が好きなんですか?」とか、 「読書が好きなんですか?」 と始終聞かれる。 そのたびにいつも逡巡する。 本は好きだけど、文学好きってわけじゃないから。 大抵の人が「本」といった時に想定しているのは「小説」だという気がする。 私は本が好…