「腐女子」の刻印は消えない

最古に属する部類だと思います。数十年!ぶりに甦った「萌え」にびっくりしたので、とりあえず自分のために分析した事を置きます

読んだ本

支配と虐待

本はまさに必要とするときに手の中に落ちてくる。 主人公タラは、政府を敵とみなし自給自足を目指して山間に立てこもるサバイバリストの夫婦の何人目かの娘として生まれる。父親の信条から学校にも通えず、医者にもかかれず、10歳に満たないころから兄弟と共…

気概をもつ

まだ一月だけど、今年のベストになりそうな本に出会った。 「メイドの手帖」 ”その思いがきっかけとなって、ミアに与えることができなかった他のすべてのものごとがグルグルと回りはじめた。私は膝をしっかりと抱えて、顔を流れる涙を拭おうともせず、私を包…

物語の効用

物語は自分の問の答えを求めに行くものだと思っている。 そういう意味で「ハイキュー!!」には、 成長し、成熟し、自分の足で立つことが、人生をよく生きるためのあり方だ、と確認しにいったようなところがある。 誰も病まず、依存せず、壊れない。 昨今め…

「かがみの孤城」

人は、そこにあるけれど語れないことを物語にしてきた。 心臓を貫かれて 作者:マイケル ギルモア 発売日: 1996/10/10 メディア: 単行本 マイケル・ギルモアの「心臓を貫かれて」を読んだとき、 初めてその仕組を体感した。 この手法は山岸凉子もよく使ってい…

ウィルスってなあに

SARS-Cov-2(ウィルス名)のおかげでウィルスという単語が飛び交っているけれど、そもそもウィルスってなんなの? わたしは、そもそも何なの?っていうこと、つまり「定義」をしない論は無意味だと考えている。 何かについて議論するなら基礎知識が要るよな…

本を読んでいるのか

仕事柄、 「本が好きなんですか?」とか、 「読書が好きなんですか?」 と始終聞かれる。 そのたびにいつも逡巡する。 本は好きだけど、文学好きってわけじゃないから。 大抵の人が「本」といった時に想定しているのは「小説」だという気がする。 私は本が好…

悪い方のシナリオ

前回の続き。 一番簡単に想像できる悪いシナリオは、 コロナ禍で倒産する会社をグルーバル企業が買い上げること。 倒産を理由に従業員を解雇し、雇い入れる時は個人事業主として契約する。 最低賃金は保証されず、各種福利厚生からも見放されるということだ…

これからの話し

端的にいうと、「感染による致死率と、各国の政策による今後のダメージは引きあうのか?」というのが当初からの疑問。 何度も引用しているけれど、ジョンホプキンス大のデータがこちら。 gisanddata.maps.arcgis.com ロックダウンは経済的体力がある層には生…

個人主義の罠

ひっかかっていたことに答えがでた気がするので書いてみる。 前の投稿とこの稿はブログの趣旨からははずれてるかもしれないけれど、ところてん式に思いついたことは文章にして追い出さないと、次に行けない。私は早くSSの続きが書きたい。 少し前まで、移民…

「ひれふせ、女たち」

読んでいる本について、考えたことをとりあえず書き付けます。 この先は、ミソジニーという言葉にピンとくる方におすすめします。 (用語の説明などを省くので) 読んでいる本はこれ。 ひれふせ、女たち:ミソジニーの論理 作者:ケイト・マン,Kate Manne 発売日…

薄いはなし

内容じゃなくて、えっちが薄いはなし。 最近読んだBLがどれも性癖にはまっておもしろかった。 「ネオンサイン・アンバー」 受けのサヤちゃんが可愛い。褐色で人懐こくていい子! 攻めのユースケ君も黒服なんかをやってる割に性格が良いのに、 二人とってやり…

「哀しい予感」

ふと懐かしさから吉本ばななの「白河夜船」と「哀しい予感」を借りてきた。 何せ大層流行った人だから、当時一通りは読んでいて、その中で好きだった記憶のある2冊である。 読み返しておどろいた。 懐かしいとかもうそういうんではなく、昨日読んでいた本の…

痴漢と依存症

タイトルとあらすじが、吉田秋生の「吉祥天女」を思い起こさせるので、長らく読んでいなかった三浦しをんの「秘密の花園」を読み始めて、いま1章読み終えたところ。 さすがしをんさん、最後のところで笑ってしまった。 女の子を獲物にする露出狂に、女子高…

「のだめ」シンドローム

カミーユ・クローデルとロダン。 ジョージア・オキーフとスティ-グリッツ。 フリーダ・カーロとディエゴ・リベラ。 師弟関係から恋愛に発展し、芸術と愛憎の板挟みになった女性たちは枚挙にいとまがない。 そこで、のだめと千秋である。 2001年から連載が開…

「セルゲイ・ポルーニン」を観た

Net Flixで「セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」を観た。 ウクライナ生まれ、19歳にしてロイヤルバレエ団の史上最年少プリンシパルとして抜擢されるも、2年後に電撃退団。 息子にバレエの才能を見出した母親は、首都キエフのバレエ学校の費用をまかな…

Amazonをつかわない

本から食品まで一括で注文できるので、Amazonの便利さからはなかなか離れられないでいる。 そしてリンクもAmazon… (今貼ってちょっと自分に失笑) 「ノマド」とは、住宅ローンと医療保険に押しつぶされ、持家を手放してキャンピングカーで移動しながら季節…