「腐女子」の刻印は消えない

最古に属する部類だと思います。数十年!ぶりに甦った「萌え」にびっくりしたので、とりあえず自分のために分析した事を置きます

2021-01-01から1年間の記事一覧

ヤングケアラー

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の日本語で出ている映画評には、やはりどうにも欠けている視点がある気がしてならない。 監督は何を見せたかったのか?最初に挿入された一文を素直に受け取って、苦しむ母を救った息子の話でいいのだろうか。 そう仕向けながら…

支配と虐待

本はまさに必要とするときに手の中に落ちてくる。 主人公タラは、政府を敵とみなし自給自足を目指して山間に立てこもるサバイバリストの夫婦の何人目かの娘として生まれる。父親の信条から学校にも通えず、医者にもかかれず、10歳に満たないころから兄弟と共…

麻薬としての物語

大きな物語は終焉したといわれた時ですら、感覚を麻痺させ、思考を鈍らせるような物語は脈々と語り継がれてきた。 COVID-19の対策も取らず、ただオリンピックの開催と無体な法案を通すことに血道をあげる政府の下で、日本人の大半はどうして「ただひたすら我…

家族だから?

ここの記事で数回、「家族じゃなきゃ(その無作法には)つきあわない」と書いたことがあるのだけれど、書きながら「家族だから」受け入れる訳では無いと薄っすら考えていた。 正確に述べるなら、家族またはチームの一員として一緒にやっていくという選択を、…

呪いに嵌る

人を呪わば穴二つ。 久しぶりに出現したので記録してみる。 娘の「私のことが好きなら~しないで」。 禁止されたことがどうでもいい事の時は、波風立てるのが面倒くさいので言われたままにするけれど、そこまで言ったら個人の自由の侵害だよ、と思ったら自分…

気概をもつ

まだ一月だけど、今年のベストになりそうな本に出会った。 「メイドの手帖」 ”その思いがきっかけとなって、ミアに与えることができなかった他のすべてのものごとがグルグルと回りはじめた。私は膝をしっかりと抱えて、顔を流れる涙を拭おうともせず、私を包…

足るを知る

「欲望のおもむくままにうごいて良いことはない」 そうだっけ、と思ったのでしばし立ち止まった。 よく考えた結果、そうだなと思った。 好きなようにする。 好きなことをする。 好きなだけする。 似ているようでちょっとだけ違う。 好きなようにする、という…

ひっかかる人称

喋りながら、いちいちなんか違う、とおもう言葉がある。 それは「おばさん」。 年齢のことじゃなくて、 「おじさん」でもないんだよな~ってこと。 性別を限定する呼称にとっても違和感がある。 男性だったことはないから、世間的に面倒だし女性のくくりにお…

「傷つける人」になるとき

前回の記事で、自由な大人であれば「傷つけられる」場面に遭遇することは回避できるだろうと書いた。 salmata.hatenablog.com 「自由な」というところが要点で、特殊な状況で自由を奪われている場合、あなたの自由を奪った者はあなたを傷つけることができる…

アセクシャルという性癖

20年の後半は、舞台を観たり、守備範囲以外の小説を読むことが増えた。 その中でつくづく感じたのは、自分のアセクシャルとしての「特殊性癖」だ。 つい先日も舞台で、 「あなたは私のものだ!」という台詞を聞いてすっかり酔から醒めてしまった。 これを受…