「腐女子」の刻印は消えない

最古に属する部類だと思います。数十年!ぶりに甦った「萌え」にびっくりしたので、とりあえず自分のために分析した事を置きます

母子関係/往復書簡

支配と虐待

本はまさに必要とするときに手の中に落ちてくる。 主人公タラは、政府を敵とみなし自給自足を目指して山間に立てこもるサバイバリストの夫婦の何人目かの娘として生まれる。父親の信条から学校にも通えず、医者にもかかれず、10歳に満たないころから兄弟と共…

家族だから?

ここの記事で数回、「家族じゃなきゃ(その無作法には)つきあわない」と書いたことがあるのだけれど、書きながら「家族だから」受け入れる訳では無いと薄っすら考えていた。 正確に述べるなら、家族またはチームの一員として一緒にやっていくという選択を、…

呪いに嵌る

人を呪わば穴二つ。 久しぶりに出現したので記録してみる。 娘の「私のことが好きなら~しないで」。 禁止されたことがどうでもいい事の時は、波風立てるのが面倒くさいので言われたままにするけれど、そこまで言ったら個人の自由の侵害だよ、と思ったら自分…

気概をもつ

まだ一月だけど、今年のベストになりそうな本に出会った。 「メイドの手帖」 ”その思いがきっかけとなって、ミアに与えることができなかった他のすべてのものごとがグルグルと回りはじめた。私は膝をしっかりと抱えて、顔を流れる涙を拭おうともせず、私を包…

「傷つける人」になるとき

前回の記事で、自由な大人であれば「傷つけられる」場面に遭遇することは回避できるだろうと書いた。 salmata.hatenablog.com 「自由な」というところが要点で、特殊な状況で自由を奪われている場合、あなたの自由を奪った者はあなたを傷つけることができる…

「傷つける(つけられる)」という言葉の欺瞞について

以前から薄っすら引っかかってはいたが、ある舞台の台詞でそれが明確な疑問の形をとった。 「傷つけたくない」という言葉が意味するところは何か? これを考えるとき「傷つける」という行為の向う側にいる相手からみてみると分かりやすい。 「傷つけられた」…

自己肯定感ってなによ

友人と何度も遡上に乗せて話し合っている。 最終的に自分を助けることができるかできないか、 助かると思えるか、思えないか、は自己肯定感の強弱に関わっているようだが、「自己肯定感」の強弱は生来のものなのか、後天的なものに由来するのか。 器質的には…

そこにいるだけで怖い

もうだいぶ前になるが、私の友人は、私の目の前で子どものクラスのお母さんから 「あなたが側にいるだけで怖いんです!」 と言われたことがある。 二人して面食らって、 相手より自分が弱いと思ったら何をいってもいいのか? と首を傾げたものである。 この…

スムーズなのはいいことなの?

あった! 頭の隅に引っかかっており、どこかでちゃんと読んだ気がすると思って探しました。 ブログ「シロクマの屑籠」のシロクマ氏の文章を引用させていただきます。 コミュニケーションに際して、ノイズを避けること・フォローやブロックやアカウントを使い…

「かがみの孤城」

人は、そこにあるけれど語れないことを物語にしてきた。 心臓を貫かれて 作者:マイケル ギルモア 発売日: 1996/10/10 メディア: 単行本 マイケル・ギルモアの「心臓を貫かれて」を読んだとき、 初めてその仕組を体感した。 この手法は山岸凉子もよく使ってい…

育ちのかべ

友人からお返事が来た。 大事な論点がたくさん降ってくるので、取りこぼさをないようにしたいんだけど、前回のテーマをついで、 ここにお返事をする。 今、子を持つ身となった私達が 前世代がそうだったから 親に認めてもらえなかったから それを理由に いつ…

ひとりで悩まない

友人がとってもだいじなことをブログにかいてくれたので引用する。 どうしたら 幸せな人が増えるのか というか幸せとは何か そうしたごく個人的な事柄や 心理的、哲学的なことを考えていくと 必ず社会全体の歴史や仕組みに繋がっていく どうやって社会とは成…

毒親ってなに?

母子関係のことについてもちょっと書いておく。 そもそものきっかけになったのは、娘が私を咎めに来たことなんだけど、 あのときどうしてそれがひどく引っかかったのかといえば、 娘の物言いが母にそっくりだったから。 高校時代、まだ電話はコードレスじゃ…

恋愛はなにを取引しているか

さっきの続き。 もとにしている本はこれ。 日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎文庫) 作者:湯山玲子,二村ヒトシ 発売日: 2020/02/06 メディア: Kindle版 対談されている湯山玲子さんは文化系女子のサラブレッドみたいな方で、二村ヒトシさ…

アセクシャルとホルモン

このあいだ、萌えとホルモンの関係について書いたばかりだけれど、 ブログを見てくれた職場の先輩が超絶面白い本を貸してくれたのでそれについて。 お借りした本はこれ ↓ 日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない (幻冬舎文庫) 作者:湯山玲子,二村ヒト…

娘は何を求めているのか

(承前) きっかけは、 夜、自室でイヤホンを入れて踊りまくっていたところを娘に咎められ、 「楽しそうな人に我慢できない人イヤ!いい歳してなにしてんの、とかウルサイ!!」 と、私が友人のLINEに吠えたことだった。 この先はLINEのやりとりを抜き出して…

母子関係とトラウマ

友人とお喋りを堪能して、そのなかからある企画が立ち上がった。 私の母子関係を言語化することで、何かの学びが得られるのでは無いか、というものだ。 とりあえず、わたしはあまり編集せずに思いつた順に「母子関係」のカテゴリに素材を放り込む。 それに対…

死ぬのはこわくない

さっきTwitterにつぶやいて、自分の中でももうちょっと言語化してみたいのでここに書く。 この瞬間に死んでも後悔はない。 それは、やりたいことが無いとか、家族友人に未練がないとか、そういうことでは全くない。 やりたいことはもりもりあるし、人間関係…