「腐女子」の刻印は消えない

最古に属する部類だと思います。数十年!ぶりに甦った「萌え」にびっくりしたので、とりあえず自分のために分析した事を置きます

二次元まわりの考察

麻薬としての物語

大きな物語は終焉したといわれた時ですら、感覚を麻痺させ、思考を鈍らせるような物語は脈々と語り継がれてきた。 COVID-19の対策も取らず、ただオリンピックの開催と無体な法案を通すことに血道をあげる政府の下で、日本人の大半はどうして「ただひたすら我…

ちりぬべき ときしりてこそ...

ツイッターで、2.5次元は男性に占有されてたビジネスだ、と呟いた。 そのあとで、消費者である女性が女性をのぞまないなら、もっと大きな問題だ、と考え、そしてはたとあることを忘れていたのに気が付いた。 まず、女性が女性を望まないかもしれない理由につ…

物語の効用

物語は自分の問の答えを求めに行くものだと思っている。 そういう意味で「ハイキュー!!」には、 成長し、成熟し、自分の足で立つことが、人生をよく生きるためのあり方だ、と確認しにいったようなところがある。 誰も病まず、依存せず、壊れない。 昨今め…

「舞台 刀剣乱舞」のおもしろさ

「刀剣乱舞」という名前しか知らずに、5月の無料配信を観た。 舞台設定も、登場人物の名前もわからずに観るのだから、そこで何が起こっているのか、推測するだけで精一杯だった。 最初に引っかかったのは「主命とあらば」という言葉だった。 時期が時期で、…

ハイステ「飛翔」

配信で「飛翔」を観てる。 初めて。 細かく面白くて、呟きたくなる。 原作の、アニメ化、映画化、ドラマ化、舞台化は、まず解釈のおもしろさがある。 最近は、かなり原作に忠実でその余地がないものが多い中、もしかしたら舞台が一番斬新かもしれない。 配役…

それはトラウマなのか

ちょっと前に、友人の息子氏と二次創作のカテゴリーについて話したときに、 男性向け界隈では「寝取られって定番なんですよ」というので、 ああ、自分と彼女が上手く行き続ける想像が及ばないから、 誰かに盗まれるなら、彼女も恨まなくていいし、 自分が彼…

腐女子の地雷とかいろいろ

腐女子の(二次創作を愛好する人の、と括りを一段大きくしてもいい)間に、激しい分断が生じている。 「地雷」の取り扱いによってである。 自分をいえば、好みはあるが雑食といったところで、最初は「地雷を踏んだら心が折れる」の意味が分からなかった。 だ…

男子の生きづらさ

前出の「みなみけ」は、小学生の頃の娘がネットで拾ってきて観ていたので知っているのですが、明らかな「美少女キャラ」がうようよいて、 冒頭で、 「この物語は、南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください」 とあるものの…

なぜ「腐向け」なのか

なぜ腐向けやBLが好きなのか? その問いは「〜のタイプの」という副詞を付けないと本当は機能しない。 今やあらゆるタイプの話があるし、嗜好の問題だから個人によって答えは違うはずだから。 ここでは私個人の話をします。 よく腐向けやBLは女性向けのポル…

沼落ち

0年代はまだ検索するとホームページを開設している人もいたし、 Googleにも「ブログを検索」っていうボタンがあったけれど、 今やGoogle検索が拾ってくるのはスポンサーばっかりで、個人が意見しているものを探すのが難しくなってしまった。 世の中的にはTw…

「腐女子」まわりの定義から

腐向け、BL、やおい等々。 言葉の定義は定まっていないようですが、 自分は、 腐向け → 二次創作 BL → オリジナル やおい → よしながふみさんの定義を採用! 下記参照 ”「私や友人たちのいうやおいっていうのは、セックスをしていない、つまり恋愛関係にない…

「萌え」たらどうするか

「はあぁ~~なにこれ、めっちゃすき」 となったらどうするか、昔は一択。 同好の士に思いのたけをぶちまける。 お互いに、ああでもない、こうでもないと考察やら感想やらをえんえんと語り合う。 少女漫画なんかは月刊だったから、ひと月つづきを待つわけで…

物語を「読む」動機

子どもに本を橋渡ししたときに感じるのだが、彼らは内的必要性に駆られて「物語」を読む。 もやもやとした「問い」を抱えており、「物語」を通して問いを形にし、その答えを得ようとしている。 「答え」をつかんだ時に、 「この本面白かった!」 と言ってく…

何に「萌える」のか

「萌える」は既に死語扱いされてもいるようだけれど、自分を振り返ってみると、二次元周辺の「好き」にはこの単語が重宝している。 そもそも音楽でも小説でも「好き」は沢山あるけれど、二次元に喚起される「好き」において何が違うかと言えば、 コミットし…