「腐女子」の刻印は消えない

最古に属する部類だと思います。数十年!ぶりに甦った「萌え」にびっくりしたので、とりあえず自分のために分析した事を置きます

物語の効用

物語は自分の問の答えを求めに行くものだと思っている。

そういう意味で「ハイキュー!!」には、

成長し、成熟し、自分の足で立つことが、人生をよく生きるためのあり方だ、と確認しにいったようなところがある。

誰も病まず、依存せず、壊れない。

昨今めずらしい強い、つよい物語だった。

 

私自身は、あまり迷わない。めざすところも知っている。

ただ、今、時代が変わろうとしている。

今まで大事なことだと共有されていた価値観が崩れている。

 

武器としての「資本論」

武器としての「資本論」

 

 

「資本の増殖」以外は意味も価値も持たない。

そして、富むものも貧しいものも資本に魂まで包摂されていく。

 

そこで折れずに、抗い続けるために私には違う物語がいる。

なぜなら、今までやってきたことは周りの人達を幸福にしたけれど、私のやることは変わらないのに、この先だれにも喜ばれないかもしれないから。

 

ビックリハウスにいるようだ。

立っているところは変わらないのに、ぱたん、と背景が変わる。

 

「舞台 刀剣乱舞」にはこのトリッキーな感覚が凝集されている。

脚本、演出をされている末満健一氏は同時代人でもある。

上の世代と仕事をし、若い人たちを磨くなかで両者の心象を汲み上げ、どんな未来が可能だと考えるのか、わたしはそれを見届けたい。