ハグの効用
職場の倉庫に、異動した人がおいていった大きなクマのぬいぐるみがある。
ちょっと疲れたな、とか、緊張したなっていう時は、通りすがりにぎゅっとすることにしている。
大きなモフモフのおなかに頭をあずけると、ふうっと呼吸が深くなる。
家でも、ちょっとダメな時に娘がハグしろというし、ストレスの軽減に「ぎゅっ」は確かに効果がある。
ただ、「ハグのもたらす効果」と言われた時に、相手に人間とかぬいぐるみを想定すると、自分には関係ない、と思う人も多いと思う。
そこで私が思い出すのは、テンプル・グランディンの家畜用締め付け機の話。
彼女は自閉症で、人に触られるのは我慢がならない。
でも牧場で、あばれる仔牛をおとなしくさせるために使っている牛樋をみて、これならいける、と自分用に締め付け機を作り、気が立ってしょうがない時に、中に入って自分を適度に圧迫して落ち着きを取り戻していた。
つまり、「ハグの効用」は人との関わりの有無にかかわらず機能するという事。
ぎゅっとするものは、ふわふわでもさらさらでも、自分の好きな手触りと、ある程度の面積がある方がいい気がします。
ぎゅっとされる場合は、ラグで簀巻きになるのがよろしい。
アホらしいと思わずにためしてみてください。
私は、娘にハグするのはボランタリーであって、自分のためならムートンをかけた布団山のほうが癒される。
このふわっと緩む感じをしらないのはもったいないよ!