きっかけは「剣が刻」
きっかけはインスタに流れてきた広告だった。
結構しつこく表示されるのと、絵が好みだったことからサイトに飛んでまず思ったのが、
「女顔の美形ばっか!」
どうやってキャラを描き分けているかに興味を持って、ボイスを聞いたら、顔からは想像し難い癖の強さ。
今時は変わったの流行ってるな〜と思い、周りに聞くも誰も引っかかっておらず、結局気になりすぎて自分でダウンロードしてしまった。
もともとやるなら買い切りゲーム派で、終着地がないソシャゲには「集金システム」、乙女ゲーは「サウンドノベルでゲームどこ?」という偏見があったのだけれど、実際「剣が刻」をプレイしたらその作り込みの細かさにやられてしまった。
それに、「乙女ゲーム派生」という頭でプレイすると、キャラの主人公への対応がかなりしょっぱい!
異世界に飛ばされて、封印の力を発揮できる唯一無二の存在なのに、チヤホヤされるどころか、何かと仕事を押し付けられて、
「ああ、ありがとう。もうちょっと頑張ってね」
的なことを言われ続け、気分はもう、
「仕事を教えるシステムのない零細企業に就職したOL」
である。
しかも、やぶからぼうに、
「起きて最初に見た顔が君だなんて」
などと言われ、セクハラも完備している。
「このゲームめちゃめちゃ変でおもしろい!」
が初期の感想だった。
「腐女子」が甦るのはもう少し先である。