「セルゲイ・ポルーニン」を観た
Net Flixで「セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」を観た。
ウクライナ生まれ、19歳にしてロイヤルバレエ団の史上最年少プリンシパルとして抜擢されるも、2年後に電撃退団。
息子にバレエの才能を見出した母親は、首都キエフのバレエ学校の費用をまかなうために、夫をポルトガル、義母をギリシアへと出稼ぎに送り、自らはバレエのために息子につきっきりとなる。
イギリスのロイヤルバレエ学校の入学許可を勝ち取り、ここで母はウクライナへ帰り、セルゲイは単身、イギリスに残る。
「成功すれば家族が一つに還る」という夢を胸に、その才能を遺漏なく開花させていくのだが、両親の離婚が引き金になり、私生活ではアルコールやドラックに溺れていく。
のっぴきならない才能とは裏腹に、自滅していくさまが、既視感いっぱい。
回復の過程にいたるまで、何一つ予想を上回らなかった。
それでも印象に残った言葉がある。
「数日練習を休むと、背中が痛くてたまらない。まるで筋肉の牢獄に閉じ込められているみたいだ」
というもの。
力の限り踊り、跳んでいる時しか解放されないという苦しみをよく表していた。
もう一つ、面白かったのが、リハを袖でからのぞいているクラスの女の子達がそれはもう、うっとりと
彼の踊りに魅入っていたシーン。
どうしてこの話かというと、芸を愛する話をしたいんだ。
また次回。