物語を「読む」動機
子どもに本を橋渡ししたときに感じるのだが、彼らは内的必要性に駆られて「物語」を読む。
もやもやとした「問い」を抱えており、「物語」を通して問いを形にし、その答えを得ようとしている。
「答え」をつかんだ時に、
「この本面白かった!」
と言ってくる。
物語に限らず、自分が本を読む動機もそれだ。
「答え」を探している。
ただし、「問い」がすでに形を成している今、読む本は自然科学や人文科学の分野にあり、文芸を読む必然性はあまりない。
仕事で入りような児童書とYAは、テーマと答え、また答えを導きだすためにどんなエピソードを使ったか、という構造を探してナナメ読みする。
漫画やアニメもこのやり方で行くと、wikiのあらすじさえあればいい。
今の自分の問いに合致しない、というのが物語に溺れなかった理由だとおもう。
それでは「ハイキュー!」に対する問いは何だったのかといえば、
「スポーツってどこがおもしろいの?」
です。